こわいゆめみておきた。4時前。
首の手術をすることになって、先生から説明をうけた。病気の他の部分の治療のための手術で、術後は一時的に顎を支えられなくなるからしばらくものが食べられない、入院することになるなど説明をうける。先生は聡明な話し方で、もうひとりおなじ手術を受ける別の女の子は説明をきいてこわがるななを、だいじょうぶだよー!ってはげましてくれたけど、ななは不安でしかたがなくて。
手術の日はなぜか母親がきてて、入院生活でてきた数人の友達もきてくれたけど、手術室の2個前の扉からはついてこなくなって、母親だけが先生に、お母さんはどうぞ、と案内される。
その次の扉で母親もしめだされる。
その扉を病院で飼っているであろうとつぜんあらわれた猫がすっと横切って必死に手術室へはいろうとするのを、ななは「入れないように先生にいわれてるから」とほとんどむりやり入れないようにして、、そして手術がはじまる。
と、おもったらいきなり先生が、メスいれますねー、と首の右側を後ろから縦に切った。次に前から同じ部分を。そして麻酔しますね、とその傷口から針をいれてくる。そのごりごり、しくしく、する感じも痛みも、妙にというか普通にリアル。ななは涙目で、でもなんだかほんとうにはじまった、、ってどこかでおもってて、でも痛くてたまらなくて、愛弥ちゃんのことを考えた、愛弥ちゃんはおなじいたみを感じながら手術をうけて、それでも苦しんで自死したんだ、ななが耐えなくてどうする!そう自分にいいきかせた。
そしたら目ざめた。
しばらく呆然として、ゆめでよかった、、とおもったけど、リアルすぎたからしばらく夢だとわかってなくてにっきかくまでのは時間がかかったけど。。
なんか、へんてこりんだとおもうかもしれないです。でもななは、そうはおもいませんでした。
S先生の前で過去のことがフラッシュバックしたあと、数回のカウンセリングのあとで、S先生は、こころの傷を診るということの意味をおしえてくださいました。カウンセリングというのはほんとうはとてもつらいものだと。例えるなら麻酔なしで手術をするようなもの、あるいはそれ以上につらい、酷なことだと。ななはそのとき、瞬時には理解できなくても、感覚でなんとなくわかる、ってかんじだった。フラッシュバックって、目の前の状況とかが昔になっちゃって、自分の「つらい、くるしい!」って感覚だけに支配されるから、ほんとうにこわくて、でもそんなことがおこるのは、先生とのカウンセリングがかなり段階を進めてきてて、わりとそのあたりで病気のもとみたいなのが一気に出てきてた時期なんだよね。
そのことがひさびさに夢にでたんだろうとおもった。
正直とてもこわくて、このあとねむれそうにもない。心臓はばくばくしてて、でも妙に他人事で、けど愛弥ちゃんのことを思うと向き合わなきゃ、というかんじで。。
愛弥ちゃん。
ななは、いきてくよ、つらくても。
おなじいたみを、背負うものとして。
こわいよ、ふるえがとまらない。
S先生にもなんど、こわい、といったことか。
S先生。
なな、いきていきます。
くるしくて、つらくて、泣いても。
S先生は、そこにいてくれた。
S先生は、いま、ここにいる。
ななのこころのなかに。
むきあわなきゃ。。