きのう。
きょう。
たねは
水を得て
ただ光をめざし
芽ぶく
光をめざし
芽ぶく
光を
めざし
根づく
ただ
まっすぐに
ベビーリーフさんたちが、すこしずつそだってきた。まだ3日目なのに。
石灰をまいたから、きっと順調に育つだろう。
2週間ほどで間引いたものからたべられるそう。
えらいなぁ、植物は。
刈り取られ食べられてもなんの文句いわないもんね。ななも花や草や木のようになりたいし、うまれかわりがあるならお花になってななたんにつみとられたい。
波が、無駄だとて
海を塗り固めようと
そのうねり
とどまることを知らず
愚かな博士
墓穴を掘る音に
歓喜の涙のまま
『ときよとまれ、おまえは美しい』
彼の名は
幸福
神の力に抗いながら
希望をすてない愚かな博士
希望も生きるちからも
すべて神があたえたもう
絶望も希望も
おなじ箱にしまってある
わたしたちは素知らぬ顔で
あるいている
そばでかわいいばらの花
風にゆらめき
うしろを歩くおんなのこ
手折る
棘がいたかろう
けれどうれしかろう
まるでその花を
まるでその季節を
手に入れたような錯覚
うれしかろう
うれしかろう